2013春のわくわく学びツアー【ソニー銀行】

2013年わくわく学びツアー開催です。今年一回目(実は秋に二回目がある(^_^))は春の開催。昨年、一昨年は秋の開催でした。(昨年の様子はこちら 一昨年の様子はこちら

今回はネット銀行の風雲児「ソニー銀行」さんです。全国総勢33名のご当地FP®がソニー銀行さんがある神保町に集結。
ソニー銀行は店舗がないネット銀行です(※住宅ローンプラザという相談窓口をJR東京駅前に一つだけ構えています)。つまり世に言う「銀行マン」がいない銀行です。なのに日本経済新聞社金融機関ランキングで6年連続首位という金融機関で高い評価を得ています。その秘密を皆で探ってきました。



 



ピンクを身につけて集まった33名のご当地FP®の面々


そしてはじめに、FP-RECOの代表の石川より挨拶。「決して怪しい団体ではありません」(説得力なし)

ピンクの衣装は、ソニー銀行がキャラクターで採用しているPostPetのピンクのクマ「モモ」の色に合わせてコーディネート。見学会の時は必ずその会社の特長的な「色」や「物」を身にまとうことがFP-RECOの慣例となっています(笑)

さて、まずはじめにソニー銀行の創業者である石井茂社長にお話いただきました。山一証券の証券マンだったことや経営破綻の後ソニーへ転職し、ソニー銀行を設立した経緯などその激動の臨場感が面白かったです。


 

ソニー銀行の理念は「フェア」。金融界と消費者には明らかにギャップがある、そのギャップを少しでも少なくしフェアな市場にしたいというもの。分かりやすい例で言えば「金利(や手数料)格差」と「情報格差」をできるだけ少なくしていくことでしょうか。新しい「フェア」な仕組みをつくりたいという理念をもと取り組まれてきた内容を中心にお話を頂きました。ちなみに、石井社長の自己紹介にあった「趣味“気功”」が気になります(^_^)


ちゃっかり石井社長とツーショット。

石井社長のお話のあとは主力商品の中の2つ「住宅ローン」と「外貨」についてレクチャーを頂きました。

 

第一部:住宅ローン
ローン事業統括部シニアマネージャーの中谷さんより、ソニー銀行の住宅ローンについて商品説明を頂きました。


細かい商品内容はホームページで見ていただくとして、ソニー銀行さんの住宅ローンの特徴をいうならとにかくスマート!借入時に変動金利や固定金利など、金利を選ぶのは大変難しいことです。でもソニー銀行さんは契約した後でも、変動から固定、固定から変動と、web上で簡単に切り替えができるので安心。それも来店不要。これぞインターネット専業銀行である故にできる素晴らしいところですね。

第二部:外貨ワールド
続いて、商品企画部長の國津さんよりソニー銀行のもう1つの主力商品「外貨ワールド」について解説。


円と米ドル間の手数料は1円が常識であった銀行界に25銭を打ち出したことは有名です。通貨の数が多くかつ外貨を外貨のまま使える機能、例えば「2通貨決済機能付クレジットカード」は特長的です。外貨商品の切り替えを外貨のまま行えるなど、とにかく無駄なコストを消費者に払わせない商品性がわかります。外貨商品はそれを外貨で使ったり決済したりしようと思うとなにかと不便でコストがかかる状況は昔からあまり変わっていませんのでソニー銀行の外貨ワールドの柔軟性はかゆいところに手が届きます。今後外貨でお金を使う、お金を貯めることが一般的になる時代がやってきてもおかしくない。そんな時代にぴったりですね。

国内の個人外貨預金残高は約5兆円。投信残高は約70兆円ですから、外貨預金市場は「まだまだ伸びるはず」、だそうです(^_^)


ソニー銀行の商品には理念である「フェア」がしっかり反映されていると感じました。お話の中で印象的だったのが、良質な商品・サービスをフェアに継続して提供するための適切なフィーの考え方として

・採算度外視の手数料や金利設定をしない
・見せ方で勝負しない
・気づいた人だけが得をしない
・win-winの関係でありたい

をあげていること。付加価値で儲けるのが商売ですが「格差」で儲けるのは商売じゃないですね。格差があるならそれを縮めることができる付加価値、あるいは格差をうめるべく何かを提供する付加価値で金融機関は商売して欲しいと思いました。

また自分で家計を管理してかつ資産運用を総合的にできるようサポートしたいというコンセプトでリリースされているのが、ソニー銀行のwebサイト「MONEYKit」です。ソニー銀行そのものを道具箱として使ってもらいたいというコンセプトです。銀行のこれからのあり方に新しい提唱をしています。

第三部:カスタマーサポートについて
最後はカスタマーサポートについて執行役員の案野さんより解説。


なんと言いますか、案野さんの醸し出す雰囲気がソニー銀行のカスタマーセンターをつくりあげているんだなーと感じられる人柄がにじみ出ていました。印象的なお話は

・会社は「在る」ものではなく「創り続ける」ものが持論
・人は会社の文化、よい文化はブランドと競争力の源泉

ということ。ネット銀行でなくても企業であればすべてに共通することですね。インターネット専業銀行は店舗というのがありません。つまり、ソニー銀行さんにとっては唯一人と直接話ができるのはこのカスタマーセンターであるわけです。ですから、カスタマーセンターへのこだわりと体制のすごさといったら半端ではないです。どんな仕組みでどんな取り組みでやっているのか?実際に、中を見学させて頂きながら、カスタマーセンターで電話を受けているスタッフの方々と直接お話をさせていただきました。


レッツゴー!


すごいなぁと思ったのは、見学に来たわたしたちを迎え入れるためのウェルカムボードを作っていただいていたり、コールセンターのスタッフのみなさんとの座談会がやりやすいようにとわざわざ配置を変えていただいたりと、各所に心遣いを感じました。


座談会でお話させていただいたスタッフのみなさんは一言でいうと、物腰が柔らかでさわやか! 高級店の店舗のフロアスタッフをされているかのような雰囲気が漂う方ばかりでした。座談会のなかでも「お客さまは困られてお電話をしていらっしゃるのだから・・・」という気持ちでひとつひとつの電話に対応されていらっしゃるというお話がすごく印象に残りました。


とにかく素晴らしいな~と思ったのが、スタッフが仲間同士のコンディションを気遣い、お互いを大事に意識し合っているところ。スタッフ全員がモチベーション維持のための「ケア」を行うところは、これは、素晴らしいのひとことです。6年連続ナンバー1の秘密は、ここにあった!と思いました。ネット銀行というのは人が介在しないサービスですが、それだけにサービスや商品を作っている人、カスタマーセンターで働く人の大事さを感じさせていただいた見学会でした。

 

さて、ご当地FP®の皆さん、レクチャーを受けている時は楽しく真剣に。









 


さらに、おみやげをもらっちゃいました。しかも超豪華!

ソニー銀行の利用者は、まだまだ首都圏が中心のようですが、ネット銀行の特長は場所を選ばずに平等なサービスが受けられるということ。首都圏以外の方にももっと利用してもらえるといいですね。そんなこんなんで、とっても楽しい勉強会でした。

ソニー銀行さん、ありがとうございました!そして今回の企画にご尽力をいただきました安積様、渡辺様ありがとうございました(さりげなくピンクを着ていただきましたし(^_^))



 

わくわく学びツアーの目的は「生産者を知る」こと。そしてそれを世の中に伝えることです。情報ギャップをできるだけなくすことは私たちFPの仕事です。ソニー銀行さんに負けないよう私たちこそそういった役割を担うべきです。そのためには現場!実際に金融機関に訪れてその空気を感じ、会社の人の声を聞くことが大切です。金融商品の情報は営業サイドの情報がほとんどです。社風や商品開発者の想いなどは私たちも知るところではありません。また情報弱者になってしまいがちな消費者にとってスペックだけの情報だけではミスリードになりかねません。だから私たちFPが金融機関にお邪魔してお話を聞いて空気を感じてそれを伝えることをしています。これからも伝えます!

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